以前も書きましたが、ひとりで入峰(お山で修行する)したときのお話です。
山では、一人ってほんとに心細い。
私は実は(というか)ホントにビビリなんですねえ
お山に入るのは大体朝5時くらいです。
木が多い場所ではかなーり薄暗いです。
そんな中を歩いているとき・・・
虫の鳴き声と風にあおられた木々の音にまぎれて・・・
「ガサガサ・・・」
「ドドド・・・」
と音がするんです・・・。
何かケモノがいるんです。
多分鹿とかなんかでしょうが・・・
私にはツキノワグマが今にも背中から襲ってきそうな
そんな気持ちなってしまいます。
「独鈷杵をもってきとけばよかった・・・」
と後悔をしながら・・・
そんなときはとりあえず!
『法螺三声!』
であります。
どきどきしながら・・・
周りを見渡しながら・・・
思いっきり貝を立てます(鳴らします。)!!
その後10分程は錫杖を
シャンシャン!!鳴らしながら進みます。
ほとんど
ちんどん屋
状態であります。
ひとしきり(独りで)騒いだあと…
山に住んでいるケモノに申し訳なくなります。
私にとって、ひとり山中で聞くケモノの音は
かなり怖い出来事ですが
山では普段となにも変わらない風景であるわけです。
私がこうやって夜、PCに向かっているときも
山ではケモノが音を立てているのです。
自分の小ささといいますか、存在の小ささを実感致します。
お山はどんーと構えており
その中でひとりあわてる私。
仏様を前にして
しどろもどろしている私とそっくりであります。
やっぱり山は仏様です。
そしてとても素晴らしい修行の場であります。
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