日本人は良くも悪くも言葉の語呂(ごろ)合わせが大好きです。
お節料理も、食材としての成分や味覚などよりも
マメに暮らす(黒豆)
よろこぶ(昆布)
めでたい(鯛)
など、語呂合わせの料理が多くあります。
ある意味では語呂合わせを用いると言うことは
物質としての面だけでなく
さまざまな物に意味を求めてしまう日本人の気質なのでしょうか?
(外国語に語呂合わせがあるのかは知りませんが・・・汗)
意味を知って、より豊かな感情を楽しむのは素敵な事ですが
成り立ちを知らないと間違ってしまう事もあります。
例えば、お賽銭は5円はいいが10円はダメ という人がいます。
何故だか分かりますか?
実はこれも語呂合わせ。
5円=ご縁
10円=トオえん=遠縁
という語呂合わせから来ております。
5円が良くて10円が悪いというのは単なる語呂あわせだから
と知っていれば、特に気にする必要もない事なのですが
知らないと気になってしまう人もいるかもしれません。
また、田舎では人が亡くなって49日が3ヶ月にまたがる時は
3ヶ月またがないように35日(五七日)で忌明けになる
という事が言われている地方もあるようです。
実はこれも語呂合わせで
49日(しじゅうくにち) 3ヶ月(みつき)
すなわち 「始終、苦が身に付く」
という語呂合せから来ております。
現在でも忌中は、旅行などせず喪に服しますが
昔は、外出もせず仕事もしませんでした。
ですから、田舎では農繁期に人が亡くなると
人手が足りなくなったり、1周間ずれれば収穫も
大きく変わる時代では、たった1週間でも早く忌明けを迎えたかった
事から
事から
生まれた語呂合わせだとも言われております。
これも語呂合わせだと知っていれば
気にする事もない事なのですが、
理由をしらないと、ことさら不安になる人もいるようです。
語呂遊びは日本の文化
心が豊かになるような語呂合わせを大切にしたいものです。
「生麦大豆二升五合」
この語呂合わせご存知ですか?
5月も皆様にとって良い1ヶ月でありますように
弘法大師空海の宝号「南無大師遍照金剛」
**** 答え ******************************************
生麦大豆二升五合 なまむぎだいずにしょうごんごう
南無大師遍照金剛 なむだいしへんじょうこんごう
即ち、弘法大師空海(お大師さま)への祈りの言葉
「南無大師遍照金剛」が訛ったもので
さらにその語源は下記のような語呂合わせから来ております。
二升五合とは
一升(いっしょう)=升(ます)
二升(にしょう)=升升(ますます)
五合(ごごう)は1升の半分ですので
五合(ごごう)=半升(はんしょう・はんじょう)
という事でした。
昔は
生麦大豆二升五合
そのものが、呪文になっていたとか・・・