皆様おはようございます。
本日28日は不動明王の縁日。
明王寺護摩供養の日でございます。(毎月28日、午前10時ヨリ)

今年は閏年。

日本は明治初期までは太陰暦(正確には太陽太陰暦)という月が基準の暦をつかっておりました。

これは月が地球を一周すると一ヶ月という暦です。

そのなごりで、今でも1年を12に分ける単位に月が使われています。

ですから、日本は古来より月の運行によって暦を刻んでおりました。

三日月とは月の形を表すのではなく、三日の月ですから、毎月三日は必ず月はあの形だったのです。

1日(ついたち)は月立ちであり、15(日)夜は必ず満月でした。

毎晩月を見れば、今日が何日か知る事ができました。

しかし、月が地球を一周するのは約29.5日

毎月29.5日では、太陽が地球を一周する約365.25日と大きな誤差がでてきます。

それで旧暦(太陰暦)では、なんと閏月(うるうづき)という、一年に同じ月が2回ある13ヶ月の年がありました。

そしてそれは19年に7度の閏月があれば計算が合うということをなんと古代文明の人々も計算で知っていたとか。

仏事は旧暦で行うものもあり、4年に一度の閏年の2月29日を前に暦のお話をさせて頂きました。

地球上すべての生命体の源である太陽の光は大日如来であり

その光によって浮かびあがる月は私達です。

月の光は雲でさえぎられる事もありますが、

本来の月そのものは純真無垢のままであるように、

私達の心も

欲張ったり、恨んだり、ひがんだり、悪い心に流される事があっても

心そのものは本来、純真無垢であると例えられます。

また神道においては

イザナギの左目から太陽の神である天照(アマテラス)が右の目より月読(ツクヨミ)

が生まれました。

太陽と月

それは暦の根幹であるとともに、宗教においても畏れ多い崇拝の対象でした。

この太陽(日)と月という字を合わせて、

「明」という漢字ができました。

今月も皆さんの心が「明」でありますように。

南無大聖不動明王

ノウマクサンマンダバザラダンカン

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